台湾、最大野党結束で追い上げ 総統選へ1カ月、接戦も

頼清徳氏(ロイター=共同)、侯友宜氏(中央通信社=共同)、柯文哲氏

 【台北共同】来年1月13日の台湾総統選まで1カ月。与党、民主進歩党(民進党)の頼清徳副総統(64)がリードするが、対中融和路線の最大野党、国民党の侯友宜・新北市長(66)が党内を固めて急速に追い上げ、接戦となる可能性が出てきた。同時実施の立法委員(国会議員)選で民進党が過半数を確保できるかどうかも焦点だ。

 最重要争点は対中姿勢。頼氏は今月10日、中国との対話を重視する侯氏と第2野党、台湾民衆党の柯文哲・前台北市長(64)のいずれも中国が求める「一つの中国」を主張していると批判。「中国に取り込まれ、世界(の支持)を失うことがあってはならない」と訴えた。

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