彼氏彼女いたことがない20代男女が増加中、結婚願望ない人も…リクルートブライダル総研の恋愛・結婚調査2023

 リクルート(本社東京都)が運営する「リクルートブライダル総研」は12月12日、恋愛や結婚に関する調査結果を発表した。20~40代の未婚者の中で恋人がいる割合は約3割で、男女ともに交際経験のない人の割合が増加傾向だった。

 調査は、今年9月5、6の両日、全国の20~49歳の未婚男女1200人にインターネットで行った。

【Q】20~40代の未婚者、恋人はいる?

 20~40代の未婚男女のうち恋人がいる人の割合は29.7%で前回2021年の調査から3.7ポイント減少した。未婚男女のうち、交際経験がない人の割合は34.1%で前回比5.5ポイント増加。男女別に見ると、男性は39.0%(前回比6.1ポイント増)、女性は28.0%(前回比4.9ポイント増)だった。

 交際経験がない人の割合を性別、年齢別に見ると20代男性は46.0%(前回比11.8ポイント増)、20代女性は29.8%(同5.5ポイント増)で、過去の調査と比べて増加傾向にある。30代男性は41.2%(同5.8ポイント増)、30代女性が25.3%(同2.3ポイント増)で、20代と比べて増加幅は少なかった。

【Q】結婚を意識する相手としか付き合わない?

 20代では「結婚を意識する相手としか付き合わない」という人の割合が増加傾向にあり、男性が34.6%で2017年調査と比べると10.9ポイント増。女性は44.3%で6.6ポイント増えた。

【Q】恋愛は時間とお金の無駄?

 「恋愛は時間とお金の無駄である」との質問には、男女全ての年代で17年調査から増加した。特に20代女性は19.4%で7.2ポイント増加。男性は23.7%で6.3ポイント増えた。30代女性は23.6%(17年比12.8ポイント増)、男性は21.7%(同7.4ポイント増)だった。

【Q】結婚したい?

 未婚男女のうち「(いずれは)結婚したい」人の割合は46.1%、「どちらとも言えない」は28.3%、「(今後も)結婚したくない」は25.6%。19年から「(いずれは)結婚したい」人の割合は年々減少し、「どちらとも言えない」「(今後も)結婚したくない」と答えた人は増加傾向にある。男女で比較すると、男性よりも女性の方が「結婚したい」人の減少幅が大きかった。

【Q】結婚したくない理由は?

 結婚の意向がない人、どちらとも言えないという人の「結婚したくない理由」を見てみると、最も多いのは「金銭的に余裕がなくなるから」で36.4%。次に「行動や生き方が制限されるから」(35.8%)、「メリットを感じないから」(24.8%)、「自由や気楽さを失いたくないから」(24.4%)、「必要性を感じないから」(22.6%)と続いた。

 結婚したくない理由を男女別で見ると、男性で最も多いのは「金銭的に余裕がなくなるから」で42.5%。女性は「行動や生き方が制限されるから」が40.5%だった。男性は女性よりも「金銭的理由」「扶養の責任への負担」の理由が強かった。女性は男性に比べて「行動や時間の制限」「必要性を感じない」ことが理由として高かった。

<男性が女性よりも理由として高い項目>

金銭的に余裕がなくなるから(+14.8pt) 家族扶養の責任が負担だから(+5.5pt) 住環境の選択幅が狭くなるから(+5.1pt) 特に理由はない(+4.5pt) コロナの影響で経済的な不安があるから(+4.1pt)

<女性が男性よりも理由として高い項目>

メリットを感じないから(+11.6pt) 結局、女性の負担ばかり増えるから(+11.5pt) 自由さや気楽さを失いたくないから(+9.2pt) 必要性を感じないから(+8.8pt) 行動や生き方が制限されるから(8.0pt) 自由に趣味や娯楽を楽しみたいから(+8.0pt) 子どもや家庭を持ちたくないから(+7.2pt) 価値観が合う人、精神的な安定が得られる人が見つからないから(+7.1pt) (自分もしくは相手の)名字を変更したくないから(+3.4pt)

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