三浦瑠麗氏、裏金疑惑キーワード「キックバック」に見解「『あるじ』から取る分には、よく働いたご褒美」

国際政治学者の三浦瑠麗氏が12日、X(旧ツイッター)を更新。自民党派閥の政治資金パーティー券の裏金疑惑に関する報道で頻繁に登場した「キックバック」というキーワードについて私見をつづった。

三浦氏は「キックバックって言葉じたいにダークな意味付けがなされているようだけど、あれは『あるじ』から取る分には、よく働いたご褒美なので問題なくて、客から取る時に所属組織との利益相反になるから問題なんですよねえ。問題は記載の有無と、使途であって」と指摘した。

さらに、同氏は連続投稿。「同じ政治資金問題ではないけれど、たとえ使途が公的なものであっても、攻防の末に背任で起訴され、なぜか有罪になったのが佐藤優さんでした。しかし、当時の報道は雑でまったく正確ではなかったですね。何が問題なのかははっきりさせておかないとまた同じことになります」と、当時・外務省官僚だった作家の佐藤氏が2002年に鈴木宗男氏(現参議院議員)の事件に連座して背任容疑などで逮捕されたケースを挙げて持論を展開した。

三浦氏はこの投稿に先立ち、同日朝のX投稿で、今回の裏金疑惑について「(常に)見込みで入る捜査に、マスコミが追い討ちをかけ、早く早くと答えを迫るのがこういった事件の特性。総理を目指す人も、特捜要因に大きく規定される権力闘争が一巡するまで青年将校をやる時ではないと考えているだろうし、適当な時期まで待つのが正しい。もちろん完全に不発なら困るけれども」との見解を示した。

その上で、同氏は「その間に派閥や自民党が潰れるかもしれないが、自民党は日本そのものみたいなところがあるので、役者は変われど存続し歴史が途絶することはない。ただ政権交代はそのうちあるかもしれない。このように『討死率』の高い業界に足を踏み入れようとする人の気がしれないが、そういう特殊な世界ではある」と付け加えた。

(よろず~ニュース編集部)

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