「試練を与えすぎ」KANA-BOON メンバー3人がスキャンダルで脱退…苦難続きのボーカルに広がる同情

(写真:時事通信)

12月11日、人気バンド「KANA-BOON」のメンバー2人が脱退すると発表された。この件によって、唯一のオリジナルメンバーとなってしまったボーカル・ギターの谷口鮪に対して、SNSでは同情する声が上がっている。

KANA-BOONは谷口が中心となり、飯田祐馬、小泉貴裕、古賀隼斗ら高校時代の友人同士で結成されたバンド。’13年9月にメジャーデビューを果たすと、’14年に「シルエット」が人気アニメ『NARUTO -ナルト- 疾風伝』(テレビ東京系)のオープニングテーマに。そして’15年には「なんでもねだり」が資生堂「ANESSA」のCMソングに起用され、若い世代を中心に人気を獲得してきた。

ところが’17年、ベースの飯田が既婚者にも関わらず俳優の清水富美加(千眼美子)と交際していると『週刊文春』によって報じられた。さらに飯田は’19年6月に失踪。発見されたものの、同年11月に脱退することとなり、バンドは3人組に。’22年4月に新メンバー・遠藤昌巳を迎えて4人組としての活動を再開したのだが……。

そんななか今年12月7日、今度はドラムを担当する小泉のスキャンダルが報じられてしまう。「NEWS ポストセブン」によると、小泉は20代のアイドルと交際し、結婚をほのめかしていたものの、女性が妊娠すると中絶を要求。さらに別れ話を切り出したため、トラブルになったという。

そして、小泉の脱退がバンドの公式サイトで発表され、さらに、ギターの古賀もバンドを離れることがアナウンスされた。

バンド側は公式サイトで、小泉の脱退理由について「小泉貴裕より、報道内容が概ね事実であるとの報告がございました。また、報告と併せて、自身の考えの甘さを深く反省していることに加え、バンド脱退の意思が伝えられました」と説明した。

さらに古賀については「かねてより本人からプライベートにおける素行不良の報告があり、事実確認のうえ本人との面談を行い、問題解決に向けての話し合いと対応を行ってまいりました。しかしながら、KANA-BOONとしてこれ以上の活動は困難であると判断し(中略)本人からのバンド脱退の申し入れがあり、KANA-BOONを脱退することもご報告いたします」と明かした。

■別ユニットのメンバーは急逝…「神は試練を与えすぎ」と谷口に同情の声が

飯田に続いて、小泉と古賀も相次いで脱退ーー。メンバーの不祥事によって、バンドのオリジナルメンバーはボーカル・ギターの谷口のみとなってしまった。

「メンバーのスキャンダルに翻弄されてきた谷口さんですが、’20年には悲しい出来事もありました。バンド『赤い公園』のメンバー・津野米咲さんと一緒に『wasabi』というユニットを結成。そして同年6月に楽曲をリリースしましたが、その4ヵ月後に津野さんが29歳という若さで亡くなりました。死因は自殺とみられています。谷口さんは津野さんの人柄を『初対面の時からめちゃくちゃ優しい人』と語っていましたし、そのショックは相当なものだったと思います」(音楽関係者)

メンバーの脱退、盟友の急逝など、ショッキングな出来事に見舞われ続けてきた谷口。そのためファンからは、同情する声がこう上がっている。

《鮪さん、本当に報われて欲しい メンバーだけじゃなく津野さんの事もあったり神は試練を与えすぎ》
《いや、やっぱりどう考えても鮪くん可哀想すぎだろ…なんでそんな試練ばっか起こるの…》
《鮪さんに試練を与えすぎだろ。。 》

KANA-BOONは小泉と古賀の脱退に伴い、年内の活動は休止するが解散はせず、谷口と遠藤の二人で活動していくという。谷口はXで《俺には、人生をかけてKANA-BOONを全うしたいという強い意志があるから、この道を選択することを最終的に自分自身で決断しました》といい、《俺の心も随分すり減ってしまったので少し休みをもらい、自分の時間を大切にしながら、未来を想像し、準備ができたら動き出すことにします》と綴っている。

この投稿に、ファンからは《復活するまで、いつまでも待ってます!!》《色々たくさんの想いがあると思うけどどんな形でもわたしは応援する!!》《好きなバンドだから全力で応援するしかない》とエールが。試練を乗り越え、再びステージに立ってくれることだろう。

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