空き家や神社に放火「間違いありません」19歳元大学生の初公判 検察「注目されたいと考えた」

京都地裁

 京都府福知山市で5、6月に連続して発生した放火事件で、非現住建造物等放火などの罪に問われた元大学生の男(19)の初公判が12月12日、京都地裁(増田啓祐裁判長)であり、男は「間違いありません」と起訴内容を認めた。弁護側は刑事責任能力を争うとした。

 男は計6件の不審火に関与したとされる。起訴状によると、今年5月下旬~6月下旬、福知山市の空き家に着火剤で放火し、一部を焼損させたほか、同市の愛宕神社にホワイトガソリンを用いて放火し、拝殿や本殿などを全焼させるなどしたとしている。

 検察側は冒頭陳述で、大学生活がうまくいかないことなどにストレスを抱え、「放火でイライラした気持ちを解消し、世間から注目されたいと考えるようになった」と指摘した。

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