運転手不在で札幌市電20m走行 交差点に進入、けが人なし

 札幌市交通事業振興公社は12日、同市中央区の札幌市電・中島公園通停留場で同日午前6時20分ごろ、営業運転中だった車両が運転手不在の状態で約20メートル走行し、赤信号の交差点に進入するトラブルがあったと明らかにした。運転手が業務連絡のため降車した際、ブレーキハンドルに接触したことが原因とみられる。

 乗客約30人にけがはなかったが、国土交通省は事故につながりかねない重大インシデントに認定。運輸安全委員会は同日、鉄道事故調査官2人を指名した。

 公社によると、運転手は異物を発見したため、停留場の電話で連絡するため車外に一時出た。客からの呼びかけで気付き、停車させたという。

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