「申し訳なく思っています」川勝知事再び謝罪も…県議イライラ「明確に答えていない」「議会軽視だ」静岡県議会“質問戦”最後までかみ合わず

質問戦の最終日を迎えた静岡県議会。議員からは、川勝平太知事の政治姿勢を問う質問が相次ぎました。川勝知事があらためて謝罪をするも、質問に明確に答えるよう、再答弁を求められるなど、議会との溝は深まる一方です。

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<自民改革会議 杉山盛雄静岡県議>
「公職にある人間がこのような発言をするのは、ふさわしくありません。おかしくないですか?当事者である県のトップがまるで第三者のように振る舞い、正当性を主張する。これでは建設的な議論にならない」

<自民改革会議 中田次城静岡県議>
「川勝県政も4期目の折り返し地点を過ぎ、長期政権のひずみやおごりが露見している。特に、知事自身の不用意な発言で生じる県政への悪影響」

質問戦の最終日を迎えた県議会。12月12日も県議からは、川勝知事の政治姿勢を厳しく問う質問が相次ぎました。

<静岡県 川勝平太知事>
「私の発言に関する決議をいただく状況になったことは、申し訳なく思っています。心よりお詫びを致します」

川勝知事は謝罪の言葉をあらためて述べました。

川勝知事が外部との懇談会で、静岡県三島市の国有地に東アジア文化都市の発展的継承センターを作る構想を語り「詰めの段階」などと発言したことです。この発言に対して、県議会は「何も聞かされていなかった」と猛反発。発言の訂正を求める申し入れを行いましたがー

<川勝平太知事>
「今回の私の発言は、東アジア文化都市のレガシー創出に向けた私の思いを語ったものであり、発言の訂正はしないが…」

<議員>
「おかしいだろ!」

<静岡県議会 中沢公彦議長>
「毎議会のごとく問題を起こしているのは大変遺憾ですので、厳しく申し入れします」

12月6日には、県議会は全会一致で川勝知事の訂正を求める決議案を可決する事態にまで発展。

<静岡県 川勝平太知事>
「誠に申し訳なく思っています。それゆえ、心よりお詫び申し上げます。今回の三島市内の東アジア文化都市の継承拠点の件はいったん立ち止まり、白紙といたします」

川勝知事はついに謝罪した上で「構想の白紙」を表明しました。

しかし、議員の質問と川勝知事の答弁はかみ合わないままでした。

<静岡県議会 中沢公彦議長>
「議長が分かりやすい答弁を促しているにも関わらず、知事は明確な答弁をされませんでした。このような事が繰り返されることは誠に遺憾であり、議会軽視につながる不誠実な対応と言わざるを得ません。改めて知事に答弁を求めることとなりましたので、発言願います」

議会は知事が質問に対して、明確に答えていないと再答弁を求めました。県議会では常任委員会でも、川勝知事の発言内容などを追及する方針です。

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