米、基幹鉄道の高速化に本腰 橋やトンネル更新に2兆円

アムトラックの「北東回廊」を走る高速列車「アセラ」=11月、米ニュージャージー州(共同)

 【ワシントン共同】バイデン米政権が、ニューヨーク経由で首都ワシントンとボストンを結ぶ全米鉄道旅客公社(アムトラック)の基幹路線「北東回廊」の高速化と安全性向上に本腰を入れる。運用開始後100年を超えるトンネルや橋などの老朽施設の更新に総額164億ドル(約2兆4千億円)を投じる計画を11月に公表し、鉄道の利用促進で脱炭素社会にもつなげたい考えだ。

 計画では、運用開始から今年で150年の東部メリーランド州ボルティモアのトンネルを付け替えるのに47億ドルを割り当てる。切り替え後には、トンネル内の列車の制限時速を48キロから177キロへ引き上げる予定だ。

© 一般社団法人共同通信社