【激震】政治資金パーティー巡る裏金疑惑…静岡県内の議員は 安倍派「今後適切に対応」「精査中」 他派閥「政治資金への視線が痛い」「説明は必要」

岸田政権が揺らいでいる政治資金パーティーを巡る裏金疑惑。14日にも行われる安倍派の政務三役一掃は、党内から懸念の声もあり、人事の難航が予想されています。政治資金パーティーをめぐり揺れる自民党・安倍派。収支報告書に記載のない所属議員側へのキックバックの総額が、去年までの5年間でおよそ5億円に上るとみられることが分かりました。東京地検特捜部は国会が閉会する13日以降、安倍派の所属議員への任意聴取も視野に調べを進めているものとみられます。

静岡県内で”安倍派”に所属している議員は2人。そのうちの1人、静岡8区を選挙区とする塩谷立衆院議員は、安倍派の”座長”を務めています。

塩谷立衆院議員(安倍派座長)

安倍派 塩谷立座長(10日):「今現在 捜査が進んでいると聞いているが、いずれにしても具体的な事実関係をしっかり把握する中で、今後適切に対応していきたい」

10日、報道陣の取材に応じたものの、多くは語りませんでした。

宮澤博行衆院議員

静岡3区を選挙区とする宮澤博行衆院議員にも記者から質問が。

Q.宮澤さんにパーティー券問題はない?
A.「今、その精査中でございます。精査中でございます。今、事務所におけるパーティー券のあり方については精査中、さかのぼって精査している。そもそもノルマは、きついノルマだったので、そのノルマを達成することを非常に苦労していた」

Q.宮澤議員のノルマは何枚?
A.「それが覚えていない。枚数覚えていない。
Q.記憶にない?
A.「ない」

突然の質問に困惑したのか、「精査」という言葉を繰り返したものの、”実態”を語りました。

井林辰憲内閣府副大臣(麻生派)

別の派閥に所属する県内選出の自民党国会議員はブログやSNSで、「裏金」疑惑についてコメントしています。

麻生派で、静岡2区選出の井林辰憲衆院議員は、「政治資金についての視線が痛い!」というタイトルをつけ…。

自民党麻生派 井林辰憲内閣府副大臣(井林辰憲議員のブログより)
:「ごあいさつさせていただく その場その場で 政治資金への視線が痛く。私の状況というか、今回の件は 裏金私はありません。と、明言しました。当たり前ですが、雰囲気は厳しいです」

と、「裏金疑惑」について、完全に否定。

細野豪志衆院議員(二階派)

二階派で、静岡5区選出の細野豪志衆院議員は、自身のSNSで「説明は必要」と指摘します。

自民党二階派 細野豪志衆院議員(細野豪志議員のSNSより):「検察の捜査があるから、政治は何もしなくていいのかと言われれば、それは、私は違うと思う。やはり、これだけ国民の疑念を持たれているわけですから、個別の説明は必要だと思います。それぞれ派閥によって、やり方は違ったようですので、そこは(説明が)必要になってくると思う」

岸田政権の屋台骨を揺るがす事態に発展した「裏金」疑惑。「安倍派だけ一掃すれば済む問題ではない」との声もあり、人事は難航することが予想されます。

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