イランのアミニさんにサハロフ賞 スカーフ巡り拘束されて死亡

欧州連合(EU)欧州議会本会議で開かれた「サハロフ賞」の授賞式に参加したマフサ・アミニさんの遺族の弁護士ら=12日、フランス・ストラスブール(AP=共同)

 【ブリュッセル共同】欧州連合(EU)欧州議会は12日、フランス・ストラスブールの本会議で、優れた人権擁護活動をたたえる「サハロフ賞」の授賞式を行った。イランで昨年9月に髪を隠すヘジャブ(スカーフ)のかぶり方が不適切だとして当局に拘束されて急死したマフサ・アミニさん=当時(22)=らが受賞した。

 欧州議会によると、イラン当局はアミニさんの両親ら遺族が授賞式出席のためフランスへ渡航することを阻止。式には遺族の弁護士やイランの女性活動家が代表で参加した。弁護士が議場で、アミニさんの母親による「娘の名前が自由の象徴として残ると信じている」とのメッセージを読み上げた。

© 一般社団法人共同通信社