茨城県常総広域消防本部の多数傷病者対応訓練が12日、同県守谷市野木崎の常総運動公園で開かれ、水海道、守谷、つくばみらいの県内各消防署や医療機関から参加した約60人が発生時の対応を確認した。
訓練は、商業施設で不審者が刃物で来店客を切りつけ、けが人複数が出たと想定し、参加者に情報を与えないセミブラインド方式で実施した。同公園体育館を商業施設に見立てた訓練では、負傷者の発生を受け救急隊が現場に到着し、指揮本部や応急救護所を設置。治療の優先度を判断する「トリアージ」を行い、受け入れ医療機関の確保から搬送まで一連の流れを確認した。
同消防本部の岡野智行消防長は「発生した場合は、現場での混乱も予想される。そのためにも訓練は必要。各隊の能力向上につなげたい」と話した。
