東京大学とNHK、社会課題の解決へ包括連携協定を締結

東京大学は社会的課題の解決や地域社会の活性化などを目指し、日本放送協会(NHK)と包括連携協定を結んだ。2025年にNHKラジオが放送開始100年、2027年に東京大学が創立100周年を迎えるのを機に連携するもので、教育研究の振興や人材育成の推進にも力を入れる。

東京大学によると、包括連携協定の締結式は東京都文京区本郷の東京大学安田講堂であり、東京大学の藤井輝夫総長、NHKの稲葉延雄会長が協定書に署名した。

協定の項目は

・教育、人材育成・人材交流

・防災、減災の啓発

・地域の社会的課題解決

・研究活動の発展

・教育における放送番組の活用

・公共放送の理解促進

-など。協定の有効期限は2028年3月末まで。

東京大学が所有する歴史的資料とNHKのアーカイブスなどを発掘して日本の近現代史を検証することや、両者が持つ知見を組み合わせて気候変動など地球規模の社会的課題に対して提言するほか、VR(仮想現実)技術やデータジャーナリズムを活用したこれまでにないコンテンツの制作などが視野に入っている。

参考:

【東京大学】東京大学と日本放送協会との包括連携協定締結について─社会的課題の解決と教育研究の振興に貢献─

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