茨城・古河市、動画部門で大賞 飾り気ない市民の声評価 地域プロモーションアワード

古河市が製作した動画「こがくらす」(古河市提供)

茨城県古河市が製作した動画「『こがくらす』ブランドムービー」が、地域プロモーションアワードで「ふるさと動画大賞」を受賞した。同市で暮らす幸せを市民らが率直に伝えている点が評価された。

同アワードは地域情報の発信を支援するため、地域活性化センター(東京都)が主催し、毎年開かれている。パンフレットと動画の2部門に分かれ、動画部門には2023年度に134点の応募があった。審査委員はクリエーティブ・ディレクターの箭内道彦さんや俳優の秋吉久美子さんら6人が務めた。

「こがくらす」ブランドムービーは、市が取り組むブランド戦略の一環として、古河で過ごす幸福を考えてほしいと製作された。4分余りの映像に学生やカフェの店主、子育て世代、高齢者などさまざまな住民が出演。「都心に近いが、自然が豊か」「駅前に時間をつぶせる場所がない」など、それぞれが感じている市への思いが飾らない言葉で語られ、親しみや共感の持てる内容となっている。

審査委員長の箭内さんは「生の声で、飾っていなくて、とてもすてきなリレーメッセージだ」などとコメントを寄せた。針谷力市長は「大賞受賞は光栄。多くの人に見てもらい、当たり前の日常の中にある古河のいいところを感じてほしい」と受賞の喜びを語った。

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