ジャイアンツがイ・ジョンフを獲得 6年1億1300万ドルで契約合意

MLB公式サイトのマーク・フェインサンド記者が関係者から得た情報によると、ジャイアンツは韓国球界からポスティング制度を利用してメジャー移籍を目指していた李政厚(イ・ジョンフ)と6年1億1300万ドルの大型契約を結ぶことで合意に至ったようだ。4年目終了後にオプトアウト(契約破棄)の権利が付属していることも報じられている。2022年に韓国プロ野球のMVPに輝いたイ・ジョンフは、日本では李鍾範(イ・ジョンボム)氏の息子としても知られている。メジャーの舞台でどんな活躍を見せるか楽しみだ。

現在25歳のイ・ジョンフは韓国球界での7シーズンで通算打率.340をマーク。プロ2年目の2018年に打率.355、2021年には自己最高の打率.360を記録すると、2022年は打率.349、23本塁打、113打点、OPS.996という大活躍でMVPを受賞した。今季は故障の影響で86試合の出場にとどまったが、打率.318、6本塁打、45打点、OPS.861を記録。49四球に対して23三振という打撃アプローチの良さが光り、2019年から5シーズン連続で四球の数が三振の数を上回っている。

また、守備面でも「メジャーでレギュラーの中堅手を務められる」と評価されており、外野手補強を目指す多くのチームから関心が寄せられていた。米全国紙「USAトゥデイ」のボブ・ナイチンゲール記者によると、ブルージェイズ、カブス、パドレスなどがイ・ジョンフに対して強い興味を示していたようだが、「スター獲得」を今オフの目標に掲げ、好条件を提示したジャイアンツが獲得に成功した。

移籍情報サイト「MLBトレード・ルーマーズ」ではイ・ジョンフをFA選手ランキングの15位に置き、契約規模を5年5000万ドルと予想していた。今回の契約はそれを大きく上回るものとなり、日本人選手と比較しても、昨オフに吉田正尚がレッドソックスと結んだ5年9000万ドルの大型契約を上回るものとなっている(年平均額は吉田が1800万ドル、イ・ジョンフが1883万ドル)。

6年1億1300万ドルという大型契約は、ジャイアンツからの期待が大きいことの表れ。最初の4年間で活躍できれば、2027年のオフにオプトアウト権を行使して29歳でFAとなり、さらなる大型契約を得ることも可能だろう。

The post ジャイアンツがイ・ジョンフを獲得 6年1億1300万ドルで契約合意 first appeared on MLB.JP.

© MLB Advanced Media, LP.