千葉県成田市の成田山新勝寺で13日、仏像や本堂の1年間の汚れを落とす、すす払いが行われた。江戸時代から続くとされる師走恒例の伝統行事。作務衣姿の職員や僧侶約40人が、新年の参拝者を迎える準備を整えた。
夜明け前の午前5時半ごろから作業を開始。はけで仏像を払い、装飾の仏具は布で磨いた。本堂の欄間や軒下のほこりを落とす、長さ約8メートルの「ササ竹」を左右に振ると、カサカサと葉がこすれる音が響いた。
参加した僧侶の中峰照希さん(29)は「悪いものをはらう気持ちで行った。すがすがしい気持ちで新年を迎えられそうだ」と話した。