「大切な命を守る」作文コンクール 最優秀賞に宇都宮東高附属中3年・佐藤祐菜さん

 被害者を生まない社会を目指して警察庁が主催する「大切な命を守る」作文のコンクール。

 最優秀賞に相当する文部科学大臣賞などに栃木県内から2人が選ばれ、12月12日に福田富一知事に受賞を報告しました。

 県庁を訪れたのは、文部科学大臣賞に輝いた宇都宮東高附属中3年・佐藤祐菜さんと、警察庁長官官房審議官賞を受賞した、作新学院高2年・五ノ井胡暖さんの2人です。

 県内からはこれまでに3人が文部科学大臣賞などを受賞していますが、同時に2人が受賞報告をするのは今回が初めてです。

 佐藤さんは被害者支援センターとちぎなどが行っている「命の大切さを学ぶ教室」で、飲酒運転の車で家族の命を突然奪われた人の話を聴きました。その時感じた衝撃をもとに、「被害者の思いを身近なことと受け止め、命のありがたみや尊さを改めて感じることができた」と作文に綴りました。

 また五ノ井さんは、母親が傍聴した交通死亡事故の裁判の話から「これからも続くと思っていた日常が強制的に終わる悲しみ」について考えたことや、だからこそ自分も責任を持って行動する大切さを知ったと訴えました。

 福田知事と県警察本部の難波健太本部長は「命の大切さと犯罪被害者やそのご家族への理解を深め、社会で支えていくことが重要」と2人の受賞を称えました。

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