双日、予約型デマンド交通「チョイソコかわさき しんゆりエリア」実証開始

双日株式会社(以下、双日)は12月8日、川崎市新百合ヶ丘駅周辺で予約型デマンド交通サービス「チョイソコかわさき しんゆりエリア」事業として2023年12月20日から実証実験を開始すると発表した。

双日は、川崎市中原区、および高津区の武蔵小杉エリア一帯を対象とした予約型デマンド交通サービス「チョイソコかわさき」事業を2022年11月2日~2023年2月27日に実施した。傾斜の多い地域である麻生区の新百合ヶ丘エリアにおける実証は、川崎市で2例目の実証実験だ。

双日、デマンド型乗り合い送迎サービス「チョイソコかわさき」運行開始へ

双日株式会社(以下、双日)は、「チョイソコかわさき」事業を11月2日から運行を開始する。10月18日付のプレスリリースで明かした。「チョイソコ」は、株式会社アイシン(以下、アイシン)が提供するデマンド型乗り合い送迎サービスだ。2022年7月時点で32自治体が導入している。同事...

同実証では、新百合ヶ丘駅周辺の住民を対象に、次世代の交通手段としてデマンド交通型乗合交通サービスの事業性を検証する。タクシーやバスなどの既存の公共交通機関と協力して、新百合ヶ丘駅周辺の利便性の向上と混雑解消に貢献することを目指すという。

また、川崎市では、2023年1月~3月にデマンド交通「チョイソコしんゆり」を運行していた。今回双日が運行開始する「チョイソコかわさき しんゆりエリア」とは異なるものだ。「チョイソコしんゆり」の停留所、会員登録情報やクーポンなどは「チョイソコかわさき しんゆりエリア」では利用できないという。

なお、双日は、運行事業を通じて収集した利用ニーズや乗降データを基に、幅広い事業ネットワークとDXを駆使した新たなヒトの移動やモノの輸送のサービスによる地域活性化ビジネスのプラットフォーム構築を進め、MaaS事業の展開を加速していくと述べている。

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