キャリア官僚、423人合格 秋の採用試験、過去最多

人事院

 人事院は13日、キャリア官僚と呼ばれる国家公務員総合職の2023年度秋の採用試験に423人が合格したと発表した。前年度の255人と比べ168人、65.9%の大幅増で、現行試験が始まった12年度以降の最多。倍率は9.5倍だった。今回から受験資格を1歳引き下げて19歳以上としたことなどが影響した。

 教養区分は法律や土木といった専門試験を課さず、グループ討議やプレゼンテーションを通じて総合力を問う。人事院の担当者は「教養区分合格者は企画立案能力が高く、各省庁の採用ニーズが高まっているのも増加の要因」としている。

 合格者のうち女性は138人で32.6%を占めた。

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