グレインキーが現役続行を希望か 「来季に備えている」と米報道

「MLBネットワーク」のジョン・ポール・モロシ記者が伝えたところによると、40歳のザック・グレインキーは来季に向けた準備をしており、代理人は各チームに対して契約交渉の意思があることを通達しているようだ。先月の時点では「将来のことはまだ決まっていない」と報じられていたグレインキーだが、この1ヶ月のうちに現役続行の意思を固めたとみられる。グレインキーは20年間のキャリアで通算225勝、2979奪三振を記録。3000奪三振の大台まであと21に迫っている。

2002年ドラフト全体6位でロイヤルズに入団したグレインキーは、2009年に16勝8敗、防御率2.16、242奪三振の好成績を残してサイ・ヤング賞を受賞。ブリュワーズ、エンゼルスを経てドジャースへ移籍すると、2015年には19勝3敗、防御率1.66、200奪三振という素晴らしい活躍を見せ、最優秀防御率(2009年に続いて自身2度目)のタイトルを手にしたが、サイ・ヤング賞争いでは惜しくもジェイク・アリエタに敗れた。

その後、ダイヤモンドバックス、アストロズを経て、2022年からは古巣ロイヤルズに復帰。今季は30試合(うち27先発)に登板して2勝15敗、防御率5.06に終わった。20年のキャリアでオールスター・ゲームに6度選出されているほか、ゴールドグラブ賞を6度、シルバースラッガー賞を2度受賞。通算225勝はジャスティン・バーランダーに次ぐ現役2位の数字であり、史上19人しか達成していない3000奪三振の大台も目前に迫っている。

グレインキーがロイヤルズ以外のチームでプレーする意思があるかどうかは現時点では不明。2022年に古巣ロイヤルズへ復帰した際には、タイガースとツインズからもオファーがあったものの、古巣復帰を優先したと言われている。2022年は年俸1300万ドル(プラス出来高)、今季は年俸850万ドル(プラス出来高)の1年契約をロイヤルズと結んでいたが、グレインキーがロイヤルズの一員としてキャリアを終えることを望むのであれば、基本給をさらに下げ、出来高の割合を増やした1年契約でロイヤルズと再契約する可能性はありそうだ。

The post グレインキーが現役続行を希望か 「来季に備えている」と米報道 first appeared on MLB.JP.

© MLB Advanced Media, LP.