【サンパウロ共同】アルゼンチン新政権のカプト経済相は12日、通貨ペソの公式レートを1ドル＝800ペソと、対ドルで約5割切り下げることを盛り込んだ10項目の経済緊急措置を発表した。財政赤字の改善に向け、公共工事の凍結や補助金の削減といった歳出改革を実施することも掲げた。
12日時点でペソの公式レートは1ドル＝366ペソだが、非公式レートでは1ドル＝1070ペソと通貨安となっている。10日に就任した右派ミレイ大統領は、経済危機が長期化し、年率140％のインフレに見舞われる現状を踏まえ、政府には「金がない」と強調し、ショック療法的な緊縮策の必要性を訴えている。
