12歳が簿記3級に合格! 3度目の挑戦で 楽しみながら勉強「計算式を考えた人はすごい」

 沖縄県北谷町にあるインターナショナルスクール「ホープ インターナショナルアカデミー」7年生の當山未来(みく)さん(12)が10月、日本商工会議所(日商)簿記検定3級に合格した。當山さんは日本の一般的な学校だと小学6年生に当たり、試験を実施した那覇商工会議所によると小学生の合格はまれという。合格を知った當山さんは「イェーイ!」と笑顔を見せた。

 料理が好きで「何かしてみたい」と、半年ほど前から交流サイト(SNS)で自身が作ったパンの販売を始めた。ある日、父で税理士の孝祥さん(46)から「売り上げ計算とか、帳簿を付ける必要があるから」と簿記の受験を促されたという。

 9月中旬から問題集に向き合ったが、漢字が読めず「暗号に見えた」と苦笑い。減価償却や繰越利益剰余金など漢字を書きながら読み方を覚え、孝祥さんに教えてもらった。

 貸借対照表では普通預金や借入金など各項目に数値を入れていくと、資産と負債の総額の数字がぴったり合った。「誰がこんな計算式を考えたんだろう。すごいと思った」と楽しみながら勉強。10月に入ってからオンラインでの受験に臨み、3度目の挑戦で合格をつかんだ。(中部報道部・伊集竜太郎)

 

(写図説明)日商簿記検定3級に合格した當山未来さん=北谷町

日商簿記検定3級に合格した當山未来さん=北谷町

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