ベネズエラ、領有にらみ圧力 隣国ガイアナとの係争地

ガイアナとの係争地を巡る国民投票の後、演説するベネズエラのマドゥロ大統領=3日、カラカス(AP=共同)

 【サンパウロ共同】独裁色を強める南米ベネズエラが、隣国ガイアナの国土の7割を占める係争地の併合に向けた措置を相次ぎ打ち出している。3日に国民投票を行い、併合賛成が圧倒的多数に上ったとするベネズエラ。ガイアナは国連安全保障理事会などに対応を要請、米軍もガイアナ軍との共同訓練に乗り出すなど緊張が高まっている。

 ベネズエラは国民投票で併合賛成が96%以上に上ったと発表。反米マドゥロ大統領は国営ベネズエラ石油(PDVSA)などに係争地での石油や天然ガスなどの採掘許可を与え、隣接する州に「統合防衛地帯」を設けた。係争地に新たな州を創設する法案も国会に提出、6日に可決された。

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