和歌山・熊野本宮大社で大筆書き 幸「運」舞い込むよう、願い込め

九鬼家隆宮司により大筆で書き上げられた「運」の文字=13日、和歌山県田辺市の熊野本宮大社

 和歌山県田辺市の世界遺産・熊野本宮大社で13日、九鬼家隆宮司(67)が新年への願いを込め、長さ約50センチの大筆で「運」の1文字を約2メートル四方の布に豪快に書き、大勢の参拝者が見守った。

 大筆は今年8月、広島県熊野町の熊野筆事業協同組合から奉納された伝統工芸品「熊野筆」を使った。九鬼宮司は「仕事運、健康運などいろいろな幸運が皆さんに舞い込んでくるよう願ってこの字を選んだ。来年は辰の年、昇り竜のごとく良い年であるようにと願って書いた」と話した。

 2008年から続く恒例行事。新年がこうあってほしいと期待する漢字を宮司が選んで書いている。

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