第7回全九州高校総合文化祭大分大会 大分の文化や魅力を発信 【大分県】

九州各県の文化活動に取り組む高校生が一堂に会する「第7回全九州高校総合文化祭」が大分で初めて開催された。8日にJ:COMホルトホール大分で行われた総合開会式には、九州各地から高校生や関係者約750人が集まった。

開会式では「荒城の月」の独唱がオープニングを飾り、今大会のテーマの発表や、ポスター、パンフレットを制作した生徒が紹介された。書道や吹奏楽など、各部門を紹介するオリジナル動画も披露された。来賓の佐藤樹一郎県知事は「今大会を通じて他県との交流を深め、豊かな感性、寛容の心を育んでほしい。高校生の皆さんが次世代の大分、九州の担い手として大きく成長することを心から願っている」と祝辞を述べた。

開会式では、劇を取り入れて大分の魅力を伝えた

大分大会の生徒実行委員が最も力を入れたのは、大会テーマである「しんけん文化みせるけん!」にちなんだ特別動画。「大分県の魅力、文化をもっと知ってもらいたい」という思いで、大分の方言の由来や郷土料理などを自分たちで取材・撮影し、1本の動画に盛り込んだ。生徒実行副委員長の安藤蒼生(大分上野丘2年)は、「一般的な開会式は固い印象があったので、動画や劇を取り入れるなど、見る人が飽きないように工夫した。少しでも大分に興味を持ってもらえたらうれしい」と話した。九州の高校生に伝わりやすいように工夫を凝らし、仲間たちと入念な準備を重ねたという。

生徒実行委員長の熊谷大翔(同)は、1年半以上前から委員全員で話し合った日々を振り返り、「学生主体で一から考え、つくり上げた。スムーズにいかなかったこともあるが、達成感でいっぱい。県外の方に大分の魅力を感じてもらいたい。大分の高校生たちは、地元に愛情を持って、これからの文化の発展につなげてほしい」と感慨を込めた。

グランドフィナーレでは別府翔青高吹奏楽部が演奏を披露。大分大会の生徒実行委員が、次回開催県となる福岡大会の生徒実行委員長へ開催旗を引き継ぎ、共に九州を盛り上げることを誓った。

長い時間をかけ、大会をつくり上げた生徒実行委員のメンバー

(塩月なつみ)

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