厚生労働省は13日、教育訓練のために休暇を取得した労働者に対し、雇用保険から失業給付と同水準の給付金を出す制度を創設する方針を決めた。同日公表した雇用保険制度見直しに向けた報告書案に盛り込んだ。教育訓練を受講しやすい環境を整え、リスキリング（学び直し）を支援する狙い。2025年度に開始する。
対象者は、雇用保険の加入期間が5年以上あり、教育訓練を受けるための休暇を無給で取る人。給付額は賃金の45～80％で、職を失った際に受け取れる失業給付の基本手当と同水準となる。給付日数は雇用保険の加入期間に応じて90日、120日、150日のいずれか。
