田辺野球部(和歌山)、地域貢献にも力 センバツ21世紀枠近畿推薦で表彰、日本高野連など

21世紀枠の近畿推薦校として表彰を受けた山本結翔主将(手前)ら田辺高校硬式野球部=12日、和歌山県田辺市学園の田辺高校で

 第96回選抜高校野球大会で21世紀枠の近畿推薦校に選ばれた和歌山県田辺市の田辺が12日、日本高校野球連盟と毎日新聞社から表彰を受けた。

 表彰式は田辺市学園の田辺高校グラウンドであり、山本結翔主将(2年)が毎日新聞和歌山支局の福田隆支局長から記念の盾を受け取った。

 山本主将は「チームは活気づいている。この冬の間にしっかり体をつくり直して甲子園に出ても恥ずかしくないプレーをしたい」と意気込みを話した。

 選抜大会は来年3月18日に兵庫県西宮市の阪神甲子園球場で開幕する。21世紀枠の2校を含む出場32校は1月26日に決まる。

■地域貢献にも力

 田辺高校硬式野球部は現在、1、2年生の選手18人とマネジャー4人の計22人で活動している。秋季近畿県大会で市和歌山と智弁和歌山などを破って準優勝し、近畿大会では初戦で京都国際に延長10回タイブレークの接戦で敗れた。

 21世紀枠の選考では、学業と部活動を両立している点や、地域に根付いた活動も評価されている。オフシーズンには地元の学童野球チームを招いて交流会をしており、23日は田辺高校グラウンドで学童野球の2チーム計40人と交流する。

 山本主将は「紀南地方で少年野球チームが減っている。まず野球を知って、楽しんでもらって野球人口の増加につながれば。子どもたちと交流することで自分たちも勉強になる」と話している。

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