愛犬の健康を守る『温活』におすすめの冬の食材4選!「シニア犬の健康維持に試してみよ」「愛犬と温活してみる」

愛犬の「温活」におすすめの冬の食材

気温が下がってくると体温も上がりにくくなり、風邪をひきやすくなったりお腹が痛くなったりなど体調を崩しやすくなりますね。飼い主さんは寒い時期はお鍋などのホカホカの食事をとることで身体を温めることがあるのではないでしょうか。

しかし犬は、お鍋など熱々のものは食べられません。人肌程度の温度のものは大好きですが、熱いものを口をやけどしてしまうため食べることができないのです。

そのため、犬には身体を内側から温める食材を使った食事をとる「温活」がおすすめです。普段は手作り食を与えていない飼い主さんも、ドライフードにちょっとトッピングなどしてあげたいという時に参考にしてみてくださいね。

では、愛犬の「温活」におすすめの冬の食材を確認してみましょう。

1.ラム肉(羊肉)

お肉の中でも特に身体を温める効果があるといわれているのが、ラム肉(羊肉)です。

ラム肉には、血液の流れを促進し、脂肪燃焼効果もあるといわれています。低脂肪低カロリーなので、カロリーコントロールをしている子のフードの材料としても使われています。

また比較的アレルギーを起こしにくいタンパク質なので、アレルゲン除去食にも用いられていることもあり、「ちょっとアレルギーが心配…」というような犬にもおすすめです。

ただし、急にたくさんの量を与えると下痢をすることもあるので、手作り食で用いる場合は少しずつ加えてみたほうが良いでしょう。

2.鹿肉

鹿肉も手に入りにくい食材ですが、身体を温める効果があるといわれています。また青魚に多く含まれているというDHAも鹿肉には含まれており、血液をサラサラにしてくれる効果もあります。

低カロリーですが犬の嗜好性がとても高く、鹿肉ジャーキーは犬の大好物です。ドライフードのトッピングなどに使うと、普段食が細い子でもモリモリ食べてくれますよ。

3.納豆

大豆の発酵食品である納豆は、人間が食べても体を温めてくれる良い食材です。

「においや粘りがあるので犬は好まないのでは?」と思われがちですが、実は意外にも犬は納豆をよく食べるのです。

納豆はパックからそのまま出して食べさせることができるので、とてもお手軽に温活できる優れものです。

また納豆は身体を温めるだけでなく、抗酸化作用も期待できます。カルシウムも豊富に含まれているので骨を丈夫にしたい子犬期から与えてみても良いでしょう。

ただし納豆菌は熱に弱いため、加熱せずにそのまま与えてください。量もあまりたくさんでなくても大丈夫です。

4.冬野菜

カボチャ、サツマイモ、大根の葉などの冬野菜も体を温めてくれる食材です。更にニンジン、ショウガ、キノコ類も同じく温活には欠かせない食材でしょう。

犬は肉食寄りの雑食なので野菜も食べることができますし、結構「キャベツが好き」「ニンジンが好き」という子も多いものです。

しかし野菜の生食は消化不良が起こりやすいため、しっかり加熱調理して、いつものフードのトッピングに使ってあげると良いでしょう。

このほか、玄米やシソ、ゴマなどの食材も身体を温めてくれます。ただし、しっかり加熱することや、量や形状に注意することが必要です。

まとめ

元気いっぱいの成犬でも、冬になると身体が冷えて動きたがらなくなったり、体調を崩しやすくなります。シニア犬などはなおさらです。

今回ご紹介したような「温活」におすすめの冬の食材を使って、身体を内側から温め、元気に冬を乗り切りましょう。

(獣医師監修:平松育子)

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