大阪・西成、冬備え労働者に衣類 食品抽選会も初めて実施

無料で配られた冬物衣類を受け取る労働者ら(右側)=13日午後、大阪市西成区

 日雇い労働者が多く住む大阪市西成区の「あいりん地区」で13日、西成署と地域住民らでつくる「あいりんクリーン推進協議会」が、冷え込む冬に備えて労働者や路上生活者にセーターなどの冬物衣類を無料で配った。食料品が当たる抽選会も初めて実施した。

 衣類は全国から寄付されたもので、同区の萩之茶屋南公園(通称・三角公園)には開始の2時間前から列ができた。同区で生活する伊藤大助さん(52)は厚手のジャンパーを受け取り「毎朝炊き出しの手伝いをしているので、その時に使いたい」と笑顔だった。抽選会ではカップ麺などが当たった。

 衣類の寄付は随時受け付けており、今回は約2千点が集まった。

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