「横柄な感じが」和牛 最後のM1で上沼恵美子が痛烈指摘していた“慢心”

吉本興業は12月12日、公式サイトでお笑いコンビ・和牛が来年3月末をもって解散すると発表。突然の予期せぬ出来事に、激震が走っている。

発表されたコメントで、水田信二(43)は《きっかけは、3年程前に気の緩みから複数回の遅刻が重なったことでした。加えて漫才のパフォーマンスにおいて川西の要求に応えられないことがあり、漫才への取り組み方について川西との差を感じるようになりました》と解散に至った経緯を綴った。

対して相方の川西賢志郎(39)が発表したコメントは、コンビ間の“温度差”を感じさせるものだった。

《3年ほど前から、僕はより舞台に力を入れたいという思いが強くなる一方で、水田の劇場出番への遅刻が続いたことをきっかけに、自分と彼との漫才に対する姿勢の違いが目立つようになりました。徐々に彼を信頼できなくなり、節度を保てず厳しく言葉をかけることもありました。それが彼を苦しめることに繋がり、求めるような漫才もできなくなってしまいました》

水田と川西は解散後も吉本興業に残り、今後はそれぞれ活動していくという。彼らの解散は芸人仲間たちも寝耳に水だったようで、SNSでは驚きの声が広がっている。

’06年にコンビを結成し、漫才日本一を決める『M-1グランプリ』では’15年から5年連続で決勝進出に上り詰めた実力派の和牛。なかでも’16年~’18年は史上初の3年連続で準優勝を果たし、レギュラー番組が増えるなど確固たる人気を獲得していった。

多くのお笑いファンの心を掴んでいた和牛だが、電撃解散を受けて再注目されているのは’21年まで『M-1』審査員を務めていた上沼恵美子(68)の“痛烈酷評”だ。

上沼は’19年の『M-1』で出場コンビ・からし蓮根の審査中にもかかわらず、和牛に対して突如怒りをあらわに。「去年もその前も、私は和牛をチャンピオンに入れました」と切り出し、「でも、何かそういう横柄な感じが和牛に対しては感じました。だからちょっと厳しい意見を……」と説教し始めたのだ。

ヒートアップした上沼は「なんかもう、『このステージは僕のもの』『リサイタル!』みたいな。何のコンテストでも緊張感も何にもない。そういう、ぞんざいなものを感じました」「大御所みたいな出方して」と言い放ち、会場は騒然。

和牛に期待をかけていただけに、「決勝まで残りくさらんかった! それが腹立つ」と恨み節。最後はからし蓮根に「いいぞー! 頑張れー!」とエールを送り、「私は寝る!」と“上沼劇場”の幕を下ろしていた。

和牛の解散理由が「水田の気の緩みによる遅刻」とのことから、SNSでは“慢心”を指摘した上沼の発言が再び話題を呼んでいる。

《恵美子の心眼すげえな》
《ここからもう既に始まってたんやろうな…》
《上沼恵美子、最初から和牛の彼らを見抜いてたか!》
《まだ上沼恵美子がM-1審査員の時に和牛に「私は去年までずっとあんたらを評価してた。今は緊張感が無い、コンテストを自分らのステージやと思って出て来てる、慢心してるやろ」みたいにブチ切れてた事があったけどあの人正しかったんやな》

「『M-1』優勝目前と言われていた彼らですが、’19年の『M-1』は4位に終わりました。直後に出演したラジオ番組では“今年のM-1で最後だと決めていた”と打ち明けており、実際にラストイヤーまで2年を残して撤退。

上沼さんが指摘した“慢心”があったかどうかはわかりませんが、互いにコメントに記していた『3年前』は長年掲げていた『M-1』優勝の目標がなくなったタイミングとも見ることができます。テレビ番組でも“2人で一生漫才で生きていく”と語っていただけに、解散は悩んだ末の答えなのでしょう」(芸能関係者)

袂を分かった2人は、どのような道を歩んで行くのだろうか。

© 株式会社光文社