横浜駅西口のダイエー跡地、待望のイオンモールが15日オープン 周辺施設の反応は?

15日にオープンする「スィーユー ヨコハマ」。横浜駅西口のにぎわい創出への期待は大きい=横浜市西区

 横浜駅西口のダイエー横浜西口店跡地(横浜市西区)に15日、イオンモール(千葉市)が運営する「CeeU Yokohama(スィーユー ヨコハマ)」がオープンする。イオンモールができることによって西口の活性化も見込まれるが、周辺施設はどのように感じているのか。歴史をひもときながら関係者に聞いてみた。

 地上10階、地下1階建て、既に開店しているスーパーマーケット「イオンフードスタイル」を中心に、大型の家電量販店やスポーツショップなどを展開。新しい買い物体験や街のにぎわい創出を目指す。

 2019年、建物の老朽化を理由に立て替えをしていたが、今回のオープンを心待ちにしている人は多い。25年春頃にはUR都市機構(東京都)が手掛ける併設する賃貸住宅「横浜ヴェールタワー」が完成する予定。以前にも増してにぎわう場になることが予想される。

 元々、この場所は権田金属工業(相模原市中央区)の工場があり、工場跡地を活用して同社と日本住宅公団(現UR都市機構)が店舗併用住宅を建設し、1968年から運営を開始した。店舗部分には当時、岡田屋(現横浜岡田屋)が展開していた総合スーパー「サンコー」が入り、住民だけではなく周辺地域からも多くの人が訪れた。横浜岡田屋の岡田伸浩社長は「共同住宅の下に商業施設があるのは時代の先駆けだった。店舗はにぎわい、周辺地域とのコミュニティーも盛んだった」と振り返る。サンコーからダイエーへと変わっても地域と共存しながら、地域経済に大きな影響を与えてきたという。

 大型ショッピングセンターとして全国展開するイオンモールは、社の方針として「パートナーとともに、地域の魅力を磨きつづける究極のローカライズに挑戦」を掲げる。地域によっては防災拠点や投票所を開設するなどし、地域貢献へ積極的な意欲を見せる。西口エリアにおいても、さらなる人の呼び込みに期待を寄せる周辺施設は少なくない。

 西口の商業関係者でつくる「横浜西口エリアマネジメント」事務局長で、相鉄ビルマネジメント営業開発部の宮﨑勝之部長は「西口にとって大きな影響力。オープンを待ちに待った、お帰りなさいという気持ちだ」と歓迎する。

© 株式会社神奈川新聞社