広島県東部・芦田川水系で渇水 19日にも取水制限へ 「同じ状況続けば市民にも迷惑かける」

広島県東部を流れる芦田川水系にある2つのダムの貯水量が、雨不足で減っています。流域の自治体や国などが対応を協議しました。

RCC福山放送局 内田博文記者
「ここは八田原ダムです。今現在私が歩いている場所は本来ですと水がたまっている場所です。今貯水率は約4割程度。このように土が露出している状態です」

芦田川渇水調整会議の臨時会が13日、福山市で開かれました。会議では、福山市や府中市に関係する水を貯える八田原ダムと三川ダムの合計の貯水量が1500万トンを下回ったら、工業用水、農業用水それぞれ20%の取水制限を行うことが承認されました。

流域では平年と比べて雨が少なく、2つのダムの貯水量は18日には1490万トンとなり、翌日から取水制限が行われる見込みです。福山市は12月6日からすでに工業用水で10%の取水制限を行っています。

福山河川国道事務所・梅林幾彦所長
「今すぐに市民の生活に影響があるようなことは避けているつもりです。ただやはり今後も同じような状況が続くといずれまった市民にもご迷惑をかける」

このまま雨の少ない状態が続けば、2024年の2月初旬には2つのダムの貯水量がゼロになる可能性もあるということです。

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