選挙ポスター代金の一部未払い問題 安芸高田市・石丸市長に支払い命じた一審判決支持 広島高裁

広島県安芸高田市の石丸伸二市長が、2020年の市長選挙の選挙ポスター費用などを一部支払っていないと訴えられている裁判で、広島高裁は控訴を棄却し、石丸市長に支払いを命じた一審判決を支持しました。

この裁判は、2020年8月に行われた安芸高田市長選挙で、石丸市長のポスターとビラの製作を請け負った広島市中区の印刷会社が、報酬の一部しか支払われていないと主張して、石丸市長に対し、残りの72万9395円と遅延損害金の支払いを求めたものです。

一審の広島地裁は、印刷会社側の主張を全面的に認め、石丸市長に支払いを命じました。

石丸市長は「両者間では、公費負担の上限額に収めるという認識で契約した」と主張し、控訴していました。

広島高裁は13日、「公費負担額の上限も不明な中で企業が契約代金を確定させるとは考え難い。」などとして、石丸市長の訴えを退け、支払いを命じた一審判決を支持しました。

判決を受けて石丸市長は「業者の勘違いに対する司法の評価が興味深いことになった。」とコメントし、上告の検討も視野に入れているということです。

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