頭部外傷負う中凍死か…保護責任者遺棄事件・続報【長野】

男性を車ではね、山中に遺棄した疑いで男が逮捕された事件で、被害者は凍死したとみられることが分かりました。また、容疑者は事故後現場近くで水を購入し証拠隠滅に使った可能性も出てきました。

佐久市の会社員・佐藤英伸容疑者(32)は、保護責任者遺棄の疑いで逮捕・送検されました。10日午前4時すぎ、佐久市内で道路を横断していた中沢秋雄さん(85)を車ではね、長和町の山中に遺棄した疑いです。

遺体は、和田峠の旧道・国道142号から数メートル下の斜面で、頭部から出血するなど外傷がある状態で発見されました。警察によりますと、きのう司法解剖をした結果頭部外傷を負っている中、凍死したとみられるということです。また、捜査関係者への取材で、佐藤容疑者は、事故を起こした後現場近くのコンビニで水を購入していたことが新たに分かりました。事故現場には液体のようなものがまかれた跡があったことから、購入した水で血痕などを洗い流し証拠隠滅を図ったとみられます。

警察の調べに対し「事故を起こしてパニックになった」という趣旨の供述をしていて、容疑を認めているということです。

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