グローバル人材の育成を目指している岡山県立操山中(岡山市中区浜)で12日、英語の落語を教育に導入している大阪樟蔭女子大の藤沢良行名誉教授を招いた授業があり、2年生約120人が外国語で日本文化を楽しく伝える方法を学んだ。
藤沢名誉教授は、扇子と手ぬぐいの小道具だけで話を進める落語の表現を説明し、扇子一本でそばをすするしぐさを実演。おなじみの「寿限無(じゅげむ)」を英語で披露し「1人で二役演じるときは目線を大切に」と呼びかけた。
中学2年までに習う単語で表現できる小咄(こばなし)「遅刻」「美術館」「2匹のヘビが」も考案しており、9人の生徒が座布団を敷いた「高座」に上がり実演。英語を駆使しながら慌てるありさまや自信に満ちあふれた様子を小気味よく表現し、笑いを誘っていた。