安倍派の政務官、大半続投へ 首相、慎重論受け方針変更

 岸田文雄首相は、自民党安倍派の政治資金パーティー裏金問題を受けた人事を巡り、同派の政務官6人全員の交代方針を変更し、大半を続投させる方向で調整に入った。当選回数が少なく、キックバック(還流)を受けていない政務官まで代える必要はないとの党内の慎重論を踏まえた。副大臣5人は14日、閣僚4人と共に全員代える考えだ。複数の関係者が13日、明らかにした。

 首相は当初、安倍派の政務三役15人全員を事実上更迭する構えだったが、自民内から「問題のない若手の政務官まで切るのはかわいそうだ」との声が噴出。政務官側の意向を聴取し、大半をポストに残すことにした。

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