山登りにおける『5つのタブー』 絶対にしてはいけないバッドマナーと正しい楽しみ方

山登り愛好家が急増!ブームに伴いマナー違反者も続出

近年、山登りを趣味にして楽しむ人が急増しています。山登りは良い有酸素運動にもなりますし、足腰の筋肉を使うため健康促進にもつながり、幅広い世代でブームになっています。

しかし、山登りを楽しむ人が一気に増えたことで、山登りにおけるマナーや知識を正しく理解せずに挑戦してしまう人が増えていることも事実です。

マナーを理解せずに山登りしてしまうことで、知らないうちにマナー違反に該当する行動をとってしまい、危険や周囲の人への迷惑、さらには山の生態系を崩す原因となる恐れもあります。

マナー違反に注意!山登りにおける『5つのタブー』

山登りにおいて、どのようなマナー違反に気をつけるべきなのでしょうか。ここでは絶対にしてはいけない山登りにおけるタブー行為とその理由を解説します。

1.登山道を塞ぐように休憩や写真撮影する

山登りに慣れていない人の中には、登山道を塞ぐように休憩したり、写真撮影に夢中になって他の登山者の邪魔になってしまっている人を見かけます。

山登りは体力的にも精神的にも負荷がかかっているため、登山道を少しでも塞ぐような行動をとってしまうと、他の登山者に大きな負担をかけてしまいます。

とても迷惑ですし、場合によっては危険につながる恐れもあるので、休憩や写真撮影する場所には細心の注意を払ってください。

2.生態系を崩すような行動

山の生態系を崩すような行動を無自覚でやってしまう人も多いです。

  • 植物や石、土などの採取
  • 外来植物や動物を持ち込む
  • 野生動物への餌やり

これらの行動によって、登山している山の生態系が崩れてしまう恐れがあるので絶対にやめましょう。

3.山中でゴミを捨てる

山登り中に出たゴミは、必ず家まで持ち帰るようにしてください。山中でのポイ捨てはもちろん厳禁ですが、持ち込んだゴミを山中に設置されているゴミ箱に大量投棄することも控えましょう。

また、飴などのお菓子を包む小さな袋は、風に飛ばされてしまうこともあります。飛ばされて不法投棄にならないよう、細心の注意を払いましょう。

4.ヘッドフォンをつけたまま山登りする

ヘッドフォンでラジオや音楽を楽しみながら山登りする人も見かけます。しかし、他の登山者からの声かけや挨拶を聞き取ることができないため、マナー違反です。

さらに、山ではさまざまなトラブルが起こります。落石や周囲で起きたトラブルの騒音などが聞こえず、危険を回避できずに怪我や命を落とすリスクも高まるので、ヘッドフォンをつけたまま山登りするのはやめましょう。

5.登山道を外れて禁止区域を歩く

山登りする際は、必ず設置されている、あるいは指定されている登山道を歩くようにしてください。登山道を外れて歩いてしまうと、そこに生息している虫や植物を踏み荒らしてしまう恐れがあります。

また、登山道を少し外れると非常に危険な状況に陥ってしまう場所も多く、命の危険もあります。自然の生態系を守るため、また自身の命を守るためにも必ず登山道を歩くようにしましょう。

山登りを正しく楽しむために覚えておきたいマナー

山登りを楽しむことはとても良いことです。ただし、必ず最低限のマナーを守り、自然や周囲の登山者への配慮を忘れないことが大切です。

山登りを正しく楽しむためには、以下のマナーを覚えておきましょう。

  • 他の登山者とすれ違うときは挨拶を交わす
  • 必ず登山道を歩く
  • 登山道を塞がない
  • 山中の植物や石、土を持ち帰らない
  • 周囲に気を配り他の登山者と譲り合う
  • 基本的には下りではなく登る人を優先する
  • パッキングは落下したりばら撒いたりしないよう徹底する
  • 山中で出たゴミは必ず家に持ち帰る
  • 山中のトイレを利用する際は注意書きをよく読む

この他にもルールはたくさんありますが、最低限以上のマナーは必ず頭に入れておきましょう。

また、登山する山や立ち寄る山小屋によってもルールが異なるところも多いので、その場所のルールに従ってください。

山登りは自然や周囲への配慮を忘れずに楽しもう

山登りは自然に触れ合うことができ、健康にも良いアウトドアとして人気です。しかし、自然の中を楽しむアクティビティなので、自然はもちろん、周囲への配慮も忘れずに楽しみましょう。

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