総合リースの三菱HCキャピタルのインドネシア法人で設備・建機ファイナンス事業を手がける三菱HCキャピタル・アンド・ファイナンス・インドネシア(MHCI)は13日、インドネシアの国営電力PLN傘下のPLNアイコン・プラスと太陽光発電事業における業務提携に向けた覚書を締結した。提携が実現すれば、PLNアイコン・プラスと提携する初の日系ファイナンス会社となる。太陽光発電の設備導入でリース事業の加速を狙う。
首都ジャカルタで同日、MHCIの染谷功社長、PLNアイコン・プラスのアリ・ラフマット・インドラ・チャヤディ社長らが出席し、覚書を締結した。2024年の早い段階で業務提携を開始するため、速やかに協議を進める。
提携を契機に、太陽光以外の再生可能エネルギー分野でも協業機会を広く検討していく。
MHCIは、22年から再エネ分野に特化した部署を設けるなど、同分野でのリース事業を優先度高く取り組んできたという。向こう3~5年程度でポートフォリオの20~30%を太陽光を含む再エネ分野とすることを目指す。
アリ・チャヤディ社長は、大手企業同士が組むことで大きなチャンスが生まれ、太陽光発電を利用したい顧客がより簡単にサービスにアクセスできるようになると期待感を示した。染谷社長は、「インドネシアの脱炭素化に向けた取り組みに大きく貢献したい」とし、日系企業への橋渡しなどにより期待に応えたいとの考えを述べた。
PLNアイコン・プラスは、通信ブロードバンド事業、充電ステーションなどの電気自動車(EV)関連事業、デジタル事業も手がける。太陽光パネル設置サービス事業者として、15%の市場シェアを獲得することを目指している。