王者シティがGS全勝締め! ハミルトン&ボブの生え抜き若手に加えフィリップスが加入後初ゴール【CL】

[写真:Getty Images]

チャンピオンズリーグ(CL)のグループG最終節、ツルヴェナ・ズヴェズダvsマンチェスター・シティが13日にスタディオン・ライコ・ミティッチで行われ、アウェイのシティが2-3で勝利した。

グループステージ5連勝で首位追加を確定させたシティは、前日に全勝突破を決めたレアル・マドリーに続くべく最下位が決定したツルヴェナ・ズヴェズダとのアウェイゲームに臨んだ。直近のルートン・タウン戦でリーグ5試合ぶりの白星を手にしたグアルディオラのチームは、その試合からコバチッチとグリーリッシュを除く先発9人を変更。フィリップスセルヒオ・ゴメス、マテウス・ヌネスら控え選手に加え、トップチームデビューの20歳MFハミルトンをボブと共に抜擢した。

失うものがないホームチームが前から圧力をかけていくアグレッシブな入りを見せたが、シティも開始直後にヌネスの見事な右サイドでのドリブル突破で一気にボックス内への侵入をみせ、いきなり際どいシーンを作り出す。

互いに相手の出方を確認した後は中盤での潰し合いが目立つ、睨み合いの状況が続いていく。そういったなか、デビュー戦の若武者が鮮烈な輝きを放つ。19分、右サイドでヌネスのワンタッチパスに反応したハミルトンがDF2枚を相手にボックス右で縦に仕掛けると、強烈な右足のシュートをニア上に突き刺し、デビュー戦でCL初ゴールを決めてみせた。

ハミルトンのデビューゴールで先手を奪ったシティは冷静にボールを動かしながら中盤でゲームをコントロール。幾度か相手のプレスに食われてカウンターを許すが、最後のところできっちり撥ね返す。

前半終盤にかけてやや細かいミスも散見されるシティ。それでも、コバチッチやヌネスを起点に幾度か良い形の仕掛けを見せると、ハミルトンとボブの若手コンビで決定機まで作ったが、決め切ることはできなかった。

迎えた後半、シティは前半わき腹を気にしていたグリーリッシュを下げてフォーデンをハーフタイム明けに投入。この交代でフォーデンを最前線、ボブを右、ハミルトンを左に配置する形に変更した。

後半の入りはツルヴェナ・ズヴェズダが攻勢を仕掛けると、51分にはブカリの右クロスにゴール前で反応したエンディアイエのボレーシュート、カンガの強烈なミドルシュートで続けてゴールに迫るが、いずれもGKオルテガの見事なセーブに阻まれた。

その後、ホームチームが3枚替えを敢行し攻勢を強めようとするが、前半同様にシティが誇る若武者が決定的な仕事をみせた。62分、右サイドのボックス手前でボールを持ったボブが前のリコ・ルイスへのパスを匂わせつつ、そのままボックス内に侵入。最後は体勢を崩しながらもゴール左下隅へ見事な左足のグラウンダーシュートを流し込み、ハミルトンに続いてトップチーム初ゴールを挙げた。

これで勝利に大きく近づいたシティはリスクを冒さずに時計を進めつつ、76分にはコバチッチを下げて18歳MFスソホをトップデビューさせる。だが、この交代直後にはツルヴェナ・ズヴェズダが中盤での潰しからブカリとのパス交換でボックス左に抜け出したファン・インボムが正確な左足のグラウンダーシュートをゴール右隅へ流し込み、1点を返した。

それでも、シティは85分にハミルトンのボックス内での鋭い仕掛けからPKを獲得すると、これをキッカーのフィリップスが冷静に左隅へ蹴り込んで若手2人に続き加入後初ゴールを記録。再び点差を2点に戻した。

その後、ファン・インボムの左CKをカタイが完璧なヘディングで合わせ、ホームチームが意地の2点目を奪ったが、このまま逃げ切ったシティが6戦全勝でグループステージの戦いを終えた。

また、同日行われたグループG最終節のもう1試合、RBライプツィヒvsヤング・ボーイズは、ホームのライプツィヒが2-1で勝利した。

2位通過を確定させたライプツィヒと、3位確定のヤング・ボーイズの一戦は、拮抗した展開で進んでいく。しかし、ゴールレスで折り返した後半序盤に大きくスコアが動く。

51分にシェシュコのゴールでライプツィヒが先制点を挙げるが、その2分後にコリーのゴールでヤング・ボーイズが追いつく。だが、追いつかれて3分後の56分にはフォルスベリが勝ち越しゴールを奪った。

その後、相手の反撃を冷静に凌ぎ切ったライプツィヒが最終節を勝利で飾っている。

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