心込め大しめ縄作り 富山県立山町の二宮報徳会、コシヒカリや銀坊主のわら使用

3本の大縄をより合わせる会員

 富山県の立山町二宮報徳会(山崎優会長)が、毎年恒例の大しめ縄作りに励んでいる。今年からコシヒカリに加え、移住者が栽培に取り組んでいる富山生まれの代表的なコメの品種「銀坊主」も使用。13日は会員らが同町野沢の山崎会長宅に集まり、作業を進めた。

 今年は軽トラック3台分のわらを用意。しめ縄に使うわらは9月に手作業で刈り取り、はさ掛けで乾燥させるなど準備し、11月20日から作業してきた。銀坊主は、明治時代に県内の篤農家が偶然見つけた品種で、コシヒカリの倍ほどの長さがある。13日は会員が声をかけ合ったり、歌ったりしながら、わらで作った3本の縄をより合わせた。

 山崎会長によると、50年以上前から大しめ縄作りを続けている。地元の神社や雄山神社前立社壇(岩峅雄山神社)、神奈川県小田原市の報徳二宮神社、同県箱根町の白山神社に奉納。しめ縄は大きなもので長さ約10メートル、直径75センチ。大小14本を完成させる。

© 株式会社北日本新聞社