小学校創立150年 廃寺で開校、一時は児童1000人超 明治から令和へ乗り越えた時代

「歴史を引き継ぎたい」などと決意を述べる児童代表の6年生(大山崎町円明寺・大山崎小)

 京都府大山崎町円明寺の大山崎小学校でこのほど、創立150周年記念式典が開かれた。児童や学校関係者ら約700人が、明治~令和の時代に続く学びやの大きな節目を祝った。

 同小学校は1873年に今の大山崎集会所にあった廃寺を代用して開校。1935年から現在地で移転工事が始まり、38年に校舎と講堂が完成した。高度成長期に一時、児童数は千人を超過。77年に現校舎になった。

 式典には児童代表で5、6年生が出席し、他の学年は教室からリモートで参加した。同事業実行委員会の津田定豊委員長の式辞や前川光町長のあいさつの後、同小PTAの辻本貴朗会長が記念品目録を寺嶋領一校長に手渡した。

 児童代表の6年生3人が輪読で「私たちのスローガンは『思い出と輝く笑顔を未来へつなごう』と決めた。歴史を引き継ぎ、さらに私たちが良くして未来へつなげたい」と決意を述べた。

 引き続いて5年生が「大山崎町の自然」をテーマに取り組む、天王山の樹木保全活動「どんぐりプロジェクト」を劇で披露。他の学年の児童も「ともに生きる」「えごまプロジェクト」などで発表し、多数の保護者らが見守った。

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