アトレティコがホーム公式戦20連勝で首位通過! 鎌田大地途中出場のラツィオは2位通過に【CL】

[写真:Getty Images]

チャンピオンズリーグ(CL)のグループE最終節、アトレティコ・マドリーvsラツィオが13日にエスタディオ・メトロポリターノで行われ、ホームのアトレティコが2-0で勝利した。なお、ラツィオのMF鎌田大地は63分からプレーした。

フェイエノールトを3-1で一蹴し、最終節を前に決勝トーナメント進出を決めた首位のアトレティコ。この最終節では首位通過を目指して難敵をホームで迎え撃った。直近のアルメリア戦を苦しみながらも2-1で勝利し、バルセロナ相手に喫した敗戦からのバウンスバックに成功したコルチョネロス。今回の大一番ではその試合から先発4人を変更。アスピリクエタ、ジョレンテ、コケ、モラタに代えてヒメネス、エルモソ、モリーナ、サウールを起用した。

一方、2位のラツィオはセルティックを退けて同じく決勝トーナメント進出。この最終節では今週末に控えるインテルとのビッグマッチに弾みを付けるべく逆転での首位通過を狙った。直近のヴェローナ戦を1-1のドローで終えたサッリ率いるチームは先発3人を変更。ラッツァーリ、ロベッラ、フェリペ・アンデルソンに代えてヒサイ、ベシーノ、ペドロを起用し、鎌田はベンチスタートとなった。

ホームで公式戦19連勝と圧倒的なアドバンテージを持って臨んだアトレティコが開始直後から攻勢を仕掛ける。すると、6分には左サイドでのカウンタープレスからマルシッチのボールロストを誘発したサムエウ・リーノがそのままボックス左に持ち込んでマイナスの折り返し。これを中央のグリーズマンが利き足とは逆の右足でゴール右隅へ流し込んだ。

ミス絡みの失点で厳しい入りとなったラツィオだが、すぐさま反撃を開始。10分過ぎにはザッカーニがボックス手前で仕掛けての鋭い右足のミドルシュート、ボックス左に抜け出したゲンドゥージのゴール至近距離からのシュートと続けて際どいシーンを創出する。

その後はアトレティコが試合の主導権を握り返すが、ラツィオも劣勢だった球際、切り替えの部分で粘りをみせ、試合は一進一退の攻防のまま時間が進んでいく。

互いに決定機まであと一歩という場面が目立つなか、38分にはアトレティコが右サイドのモリーナが挙げた浮き球のクロスをボックス左に走り込んだエルモソが見事な左足ボレーで合わせてゴールネットを揺らす。だが、ゴラッソでの追加点かに思われたこのプレーはオンフィールド・レビューの結果、オフサイドポジションでGKプロベデルのプレーに影響を与えたリーノのオフサイドと判断され、ゴールは取り消しとなった。

結局、1点リードで試合を折り返したアトレティコはハーフタイムに2枚替えを敢行。1枚カードをもらっていたヒメネスに代えてソユンジュ、先制点を決めたグリーズマンを下げてデパイを投入した。

後半も勢いを持って入ったホームチームは51分、波状攻撃からボックス左でルーズボールに反応したリーノが抑えの利いた右足ボレーシュートをゴール右隅に突き刺し、前半同様に立ち上がりにゴールを挙げた。

これで敗色濃厚となったラツィオは58分、マルシッチとペドロを下げてラッツァーリ、フェリペ・アンデルソンの主力を同時投入。さらに、63分にはインモービレとルイス・アルベルトを諦めてカステジャノス、鎌田を投入し、週末のインテル戦を睨んだ戦い方にシフトした。

一方、3点目に繋がる決定機こそ作れないものの、危なげなくゲームをコントロールするアトレティコは、アンヘル・コレアやヴィツェルらを下げてモラタやコケを投入し、こちらも週末のアスレティック・ビルバオ戦に向けて主力のプレータイムをコントロールしていく。

その後、何とか敵地で一矢報いたいラツィオは、鎌田やカステジャノスら途中投入の選手が前から圧力をかけるなど攻撃の活性化へ気概は見せたものの、専守防衛のホームチームを前に最後までゴールが遠かった。

この結果、ホームでの公式戦連勝を「20」に更新したアトレティコが首位通過を決定。公式戦2戦未勝利のラツィオは2位通過となった。

© 株式会社シーソーゲーム