江戸末期から続く「那珂湊だるま」作りが最盛期を迎えている。茨城県ひたちなか市十三奉行の飯田隆司さん(73)方では、年末恒例の暮れの市や新春のだるま市に出荷するだるまが庭いっぱいに並べられ、天日干しされている。
那珂湊だるまは、額と鼻が高く、彫りの深い顔立ちで腹が出ているのが特徴。飯田さんは、高さ7~50センチの計18種類を約千個制作予定。今月から、妻の恵美子さん(69)と二人三脚で作業を始めた。
だるまは全て手描き。飯田さんは「健康で幸せに暮らしてほしいとの思いで描いている。ぜひ手に取ってほしい」と話した。