15万球の輝き、見物客うっとり 臼杵市上浦・深江地区イルミネーションフェスティバル【大分県】

「辰」をモチーフにした作品(右奥)や竹オブジェ(手前)などが飾られ、見物客を楽しませている=臼杵市の深江地区漁民広場
夜空を鮮やかに彩ったイルミネーションと打ち上げ花火の共演
子どもの人形を飾ったクリスマスツリーのイルミネーションなどを楽しむ来場者
子どもの人形を飾ったクリスマスツリーなどのイルミネーションを楽しむ来場者

 【臼杵】臼杵市の上浦・深江地区の冬の風物詩「イルミネーションフェスティバル」が、深江地区漁民広場で開かれている。会場には約15万球の鮮やかな光がきらめき、来年の干支(えと)「辰(たつ)」をモチーフにした作品なども登場。見物客を楽しませている。点灯は午後6~同9時で、来年1月21日まで。

 人口減が進む中、地域の元気を発信しようと住民組織「上浦・深江振興協議会」(薬師寺正治会長)が毎冬、取り組んでいる。昨年から、地区外の住民を受け入れて一緒にイベント準備をする「交流会」を開催。地域間のつながりや協力体制構築も推進する。

 高さ5メートル、幅30メートルの枠に飾り付けをしたエリアには「辰」の作品の他、花をかたどった竹オブジェが置かれ、全長約30メートルの光のトンネル、周囲に子どもの人形を集めたクリスマスツリーなども設置している。

 9日夜に点灯式があり、薬師寺会長(72)が「びっくりするような仕掛けを施している。存分に楽しんで」とあいさつ。午後6時、来場者全員でカウントダウンをすると、音楽に合わせて仕掛けの電飾が次々と点灯した。75発の花火も打ち上げられ、見物客は光と花火の共演に見入った。

 会場には地元グルメなどの模擬店も並び、多くの家族連れでにぎわった。大分市上野の吉村亜純ちゃん(5)は「キラキラの光と花火が一緒に見られてきれいだった」。

 同協議会事務局の真嶋順子さん(43)は「住民手作りのイルミネーションを見に来てほしい」と話した。

 12月29日~1月3日は翌朝まで明かりをともす。問い合わせは同協議会(0972.64.5900)。

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