大人が笑顔だったら子ども達の心も動く。「トーキョーコーヒー」初の浦安拠点が出来ました!【浦安市】

「トーキョーコーヒー」という活動をご存知ですか?登校拒否のアナグラムで、様々な理由から学校に行けない子どもたちの両親、子育てについて考えたり悩みを持つ大人たちが集まり楽しく活動する場所です。現在、全国に325の拠点を持つトーキョーコーヒーですが、今年9月に浦安にも拠点が出来ました!浦安ではどんなイベントが行われているのか、お邪魔してきました。

とにかく大人が楽しそう!大人の笑顔が子どもたちの心を動かす。

トーキョーコーヒー浦安を開いたのは、浦安在住の君塚広さん・直子さん夫妻。お二人は長年「ラボ新浦安」として子ども達にプログラミングの楽しさを教えてきました。トーキョーコーヒーの取り組みを知り「私たちがやりたかったことはコレだ!」と感じたお二人。研修を受けてライセンス取得まで、約4ヶ月という時間をかけて浦安拠点を開きました。

「コミュニティーってちょっと煩わしいものというイメージがありませんか?時代なのかな…でも実は思っている以上に何倍もいいものなんですよね」と話すのは直子さん。人懐っこい笑顔と壁のない話し方で、はじめましてなのに昔から知っている“お母さん”のような方です。

トーキョーコーヒーは“大人たちが楽しむ場所”がコンセプト。親の、お母さんの笑顔が増えれば結果それが子どものためになる。子どもに変化を求めるのではなく、親が変わらなければいけないという考え方は目からウロコでした。

「全国300ケ所以上あるトーキョーコーヒーですが、それぞれの拠点で何をやるかは自由!楽しいことは何かなって考えて、浦安ではおしゃべりカフェの他に今日みたいなお料理のイベントを開催しています」

この日はみんなで肉まんづくりに挑戦!集まった誰もが肉まんづくりは初めて。レシピを読み込み、あれやこれや言いながら作り始めます。協力しながら、笑いながら、手際よく作業を進めているので「皆さんは元々お知り合いなんですか?」と聞くと「私は今日がはじめましてです」と参加者のお一人。いいチームワークなので、てっきり皆さんお友達同士かと思っていました!「ひとつのことを皆で作業すると、自然と仲良くなっちゃいますよね」とおしゃべりしながら、楽しそうに作業をすすめていました。

ゆったりのんびり、たまにお茶を飲みながらマイペースに作業していて、そんな参加者皆さんのまったりな雰囲気も居心地が良かったです。そう言えば、どうして肉まんなのでしょう?

「初めてのものを作るって楽しいじゃない」と直子さん。「肉まん作ったことある人って少なそう!ということで、今回は肉まんなんです。ちなみに以前はタコライスや干し柿を作りました」

「包むの難しい~」とワイワイしながら皆で肉まんを作り、お昼すぎに完成!直子さんが淹れてくれた美味しいコーン茶と一緒に、出来立ての肉まんを頬張りました。熱々で美味しい~!「意外と作れるんだね」「包むの難しいけど餡作りは簡単だったね」「家でも作ってみようかな」と振り返りながら、会話もはずみました。

ちなみに、お子さんと一緒の参加ももちろんOK!お子さんは料理に参加してもいいし、ゲームや漫画、LEGOブロックやパソコンがたくさんあるのでそれらで遊んで自由に過ごして◎。今回も一人お子さんが来ていましたが、マインクラフトで遊んだり大きなクッションに寝転がったりと、自由気ままに過ごしていました。

ランチ後、浦安拠点では哲学対話を楽しみました。

肉まんを食べた後、浦安拠点では「哲学対話」を楽しみました。哲学?私には無理!…と思う方もいらっしゃるかもですが、心配いりません!!哲学といってもソクラテスとかニーチェとかは難しいことが出てくるのではなく、いくつかのルールの元でひとつのテーマについて自由気ままに話す時間です。

哲学対話のルールは
①ボールやぬいぐるみを持っている人が話を出来る
②人の発言をじっくりと聴き、ボールやぬいぐるみを渡されたら話をする
③茶化したり否定したりしない
④難しい言葉を使わない
そして⑤沈黙を恐れないこと!です。こんなルールがあるからか、シーンとなっても気まずさが全然ありませんでした。

今回は「競争って必要かな?」をテーマに哲学対話をしましたが、これが面白かった…!世の中から競争が無くなってほしいというのは大きな意味で全員賛成でしたが、競争を無くすのはやっぱり難しい…?ゲームの勝ち負けも競争だけど負けたからといって人生終わりって訳じゃない、他のこともそう思えるようになればいいのに。でも競争がないと頑張れないのか?等、30分間対話がされました。

結論はでません!それでいいし、もちろん発言しなくても良し。皆さんの意見や考えは子育てにも通じるところがあって、子どもへの接し方を振り返るきっかけになりました。

「子どもの居場所を作りたい」君塚さん夫妻がトーキョーコーヒーを始めた理由。

「この5年くらいで、ラボ新浦安のあり方も変わってきました」と、トーキョーコーヒー開催と2007年から始めたラボ新浦安を振り返り、広さんが話します。「ラボを始めたころはロボットのプロジェクトを作り大会を目指すことが多かったのですが、今はロボットはもちろんですが、のんびり子どもたちが集まる“広場”という時間も設けています」

私が取材でラボ新浦安と知り合ったのは7年以上前のこと。LEGOブロックを使ってロボットを作り、自作のプログラミングで動かす子ども達の姿を見て驚いたのを覚えています。

ロボット大会で勝つためには、効率や性能を考えた仕組みになっていなければならない。そのためはスマートな見た目のロボットが最適解のことがあるけれど、マンモスや恐竜のようなロボットを作る子も多かったそう。大会で勝つための最適解では無いけれど、そんな子ども達の個性を認め「楽しい!」と思うところから「好きなこと」に取り組む個性を伸ばしたいと思ったそうです。

「浦安は地域柄、塾に通う子も多いですよね。でも中には塾があまり好きじゃなくて、居場所のない子ども達もいることを知りました。高学年になればなるほど、やることがないと居場所が出来ない…ラボに通う子ども達を見て感じていたことなのですが、そんな子たちに“居場所”を作ってあげたい。その想いが強まり“第3の居場所”としての役割を果たせないかなと思いました」

ラボ新浦安にはパソコンやLEGOブロック、本や漫画、ボードゲーム等がたくさんあります。まずは自由な時間“広場の時間”を過ごし、夕方になったら夕食を一緒に食べて、やろうかな?という子はプログラミングのプロジェクトを進める。子ども達の意欲が自然に引き出される仕組みが、ラボ新浦安には散りばめられていました。

大人が楽しそうにしていると、子どもが自然と動き出す。トーキョーコーヒーの取り組みは、まさに君塚さん夫婦が目指すところでした。

「トーキョーコーヒー浦安はまだまだ始まったばかり。今はラボ新浦安に通っていた子のお母さんや知り合いの方が参加されていますが、少しずつこの取り組みが広まっていけばいいなと思います。子育てに悩んでいる方、誰かと話したい方…誰でも自由に参加できるので、来てみてくださいね」

「こんなことやるよ~」と声をかければラボ新浦安のOBやその両親達が集まってくるそうで、自然と人が集まってくるのも君塚さん夫妻の温かな人柄があるからこそ。私もなんだか実家に帰ってきたような気持ちになれるのが嬉しくて、また通いたくなってしまいました。

12月は18日(月)16:00~17:30まで、おしゃべりカフェを開催。来年1月も、おしゃべりカフェ、ランチ&対話が予定されています。君塚さん夫妻はもちろん、参加されている方も温かくて楽しくて、自然と会話が弾むからポロっと子どもについての相談や話も出来そうな雰囲気です。誰でも参加できるのがトーキョーコーヒー浦安の特徴のひとつ!もしも気になったら、是非参加してみてください。

■トーキョーコーヒー浦安 詳細と今後のスケジュール

InstagramInstagramはコチラからお問い合わせEメール:hkimihkimi@gmail.com
電話:047-354-1810場所浦安市入船スケジュール12月18日(月)16:00~17:30 おしゃべりカフェ
2024年…
1月10日(水)16:00~17:30 おしゃべりカフェ
1月20日(土)15:00~16:30 おしゃべりカフェ
1月25日(木)10:30~14:30 ランチ&対話

おしゃべりカフェ…コーヒーやお菓子と一緒におしゃべりを楽しみます
ランチ&対話…皆で料理をしてランチを楽しみ、その後対話をします(何を作るかはお問い合わせください!)

参加費お子さんと一緒の参加もOKです!
初回参加 無料(大人の方、お子さんどちらも)
2回目以降/おしゃべりカフェ…500円(一人)・ランチ&対話…1000円(一人)

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