2024年WECに新型コルベットGT3で挑むTFスポーツ、81号車のドライバーラインアップが確定

 WEC世界耐久選手権のLMGT3クラスに参戦するTFスポーツが2024年のドライバーラインナップを発表し、ルイ・アンドラーデとトム・ファン・ロンパウが同チームへ加入することが決定した。ふたりはチャーリー・イーストウッドとともに81号車シボレー・コルベットZ06 GT3.Rのステアリングを握ることとなる。

 2023年シーズンをチームWRTで戦いLMP2のタイトルを獲得したアンゴラ出身のアンドラーデは、トム・フェリエ率いるTFスポーツからGT3デビューを果たす。彼は当初FIA国際自動車連盟が定めるドライバー・レーティングにおいてゴールドに移行されることになっていたが、2024年シーズンは引き続きシルバーランクが維持されることとなった。

「WECにふたたび参戦できること、そしてこの新しいチャレンジに挑戦できることをとても嬉しく思うよ」と語るアンドラーデは、これからの戦いをともにするTFスポーツへの期待も語った。

「GTカーでのレースは初めてだが、この旅で僕を導いてくれる周りの人たちはこれ以上ないほど素晴らしい人たちだ。TFスポーツは複数のクラスで多くのタイトルと勝利を手にしているチームだし、一緒に何を達成できるか楽しみで仕方ないよ」

 一方のファン・ロンパウもプロトタイプカー出身であり、ブロンズドライバーとしてリジェ・ヨーロピアン・シリーズやELMSヨーロピアン・ル・マン・シリーズなどのLMP3やLMP2プロ・アマクラスに参戦してきた経験を持つ。

「新型コルベットでの初走行が待ちきれないよ。このクルマは本当に素晴らしいようだ」と語ったロンパウは次のように続けた。

「目標は表彰台を争うことであり、我々が良い結果を得るための本当に強いパッケージであると確信しているよ。このプロ意識の高いチームと仕事ができることを楽しみにしている」

 ふたりは11月に発表された2024年WECのエントリーリストにおいて、新たにコルベットのファクトリードライバーとなったイーストウッドとともに、81号車のラインアップに名を連ねた。

 そのイーストウッドは、「コルベットとともに新たな旅を始めるのを待ちきれないし、選手権で成功を収めている素晴らしいチーム、TFスポーツが付いていてくれるのも嬉しいんだ」のコメント。

「トム(・ファン・ロンパウ)とルイ(・アンドラーデ)とマシンを共有することで、本当に強力なシーズンを送るためのすべてのツールが揃ったと思う」とイーストウッドは自信をみせた。

 元メルセデスAMGのファクトリードライバー、ダニエル・ジュンカデラが率いる“姉妹車”82号車コルベットのドライバーラインアップは来週発表される予定だ。

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