カブスがベリンジャーと再契約の可能性 「値下げが必要」と米記者

争奪戦のライバルと目されていたチームが左打ちの外野手の補強を進めていることによって、市場に残ったままとなっているコディ・ベリンジャーがカブスと再契約する可能性が出てきた。当初、カブスはマネーゲームには応じないのではないかとみられていたが、ヤンキースはフアン・ソトとアレックス・バーデューゴを獲得して外野手の補強を完了。ジャイアンツも李政厚(イ・ジョンフ)との契約合意が報じられており、MLB公式サイトは「カブスと再契約する可能性が高まっているかもしれない」と伝えている。

今季惜しくもポストシーズン進出を逃したカブスは、2020年以来のポストシーズン進出、そして2016年以来のワールドシリーズ制覇を目指すために、投打両面での戦力アップを目論んでいる。エンゼルスからFAとなった大谷翔平の獲得にも乗り出していたが、争奪戦に敗北。クレイグ・カウンセル監督と5年4000万ドルの契約を結んだあと、目立った動きがない状況が続いている。

ヤンキースとジャイアンツが他の外野手を獲得したことにより、カブスがベリンジャーと再契約する可能性は高まったとみられるが、米メディア「ジ・アスレチック」は「カブスがベリンジャーと再契約するためには、ベリンジャー側が希望金額の値下げに応じることが必要だろう」との見解を示している。2億ドルを超える大型契約を狙っているとみられるベリンジャーだが、カブスのジェッド・ホイヤー編成本部長はその規模の大型契約には応じない可能性が高い。「ジ・アスレチック」は「1億6000万ドルから1億8000万ドルくらいの金額になれば、再契約の可能性も出てくるだろう」と伝えている。

なお、ベリンジャー争奪戦において、カブスの最大のライバルと目されるのはブルージェイズだ。大谷争奪戦に敗れたブルージェイズは左打ちの強打者が補強ポイントとなっており、ケビン・キアマイアーがFAとなって正中堅手も不在のため、ベリンジャーは見事にフィットする。「ニューヨーク・ポスト」のジョン・ヘイマン記者は「ブルージェイズとカブスはベリンジャー獲得の可能性が最も高い2チームだ」との見解を示している。

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