イ・ジョンフ獲得のジャイアンツ 次のターゲットはチャップマンか

ジャイアンツは韓国球界からポスティング制度を利用してメジャー移籍を目指していた李政厚(イ・ジョンフ)と6年1億1300万ドルの大型契約を結ぶことで合意したことが明らかになった。しかし、同地区のライバル球団に対抗するためには、まだまだ戦力が不足しており、今後も引き続き有力選手の獲得を狙うことになるだろう。地元紙「サンフランシスコ・クロニクル」のスーザン・スラッサー記者は、ジャイアンツがマット・チャップマンの獲得を目指していることを報じている。

イ・ジョンフ獲得に成功したジャイアンツだが、同地区には大谷翔平を獲得したドジャース、今季のリーグ王者であるダイヤモンドバックス、フェルナンド・タティスJr.やマニー・マチャドといったスター選手を擁するパドレスと強豪がひしめいている。そのなかで上位進出を果たし、ポストシーズンへの切符を勝ち取るためにはさらなる戦力アップが必要であり、山本由伸の獲得に乗り出していることも報じられている。

そんななか、スラッサー記者だけでなく、「MLBネットワーク」のジョン・ポール・モロシ記者もジャイアンツがチャップマンを獲得する可能性について言及。ゴールドグラブ賞4度、プラチナグラブ賞2度の好守だけでなく、2019年に36本塁打を放った強打を併せ持つチャップマンは、今季ジャイアンツの正三塁手を務めたJ・D・デービスと比較しても間違いなく大きなグレードアップとなるだろう(WARはデービスが0.9、チャップマンが4.4)。

チャップマンはデビューした2017年から2021年まで、ボブ・メルビン監督が率いたアスレチックスでプレーしていたため、メルビンが新監督に就任したジャイアンツへの移籍を予想する声は以前から多かった。また、MLB公式サイトはイ・ジョンフとチャップマンの代理人がともにスコット・ボラス氏であることにも言及している。

「チャップマン獲得は、ジャイアンツにとって非常に堅実な次のステップとなる」とモロシ記者。ジャイアンツは韓国球界のスター外野手に続いて、球界を代表する好守の三塁手を手に入れることになるのだろうか。

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