なんかクサイ?猫がいる家で取り入れたい『ニオイ対策』3つ 逆にNGな対策もご紹介

対策1:洗えるものは洗う

ニオイの問題を解決する第一歩は、洗えるものは定期的に洗ってしまうことです。

猫用のベッドは、手洗いできるものがあります。定期的に洗えばニオイの発生を防ぐことができます。洗濯が大変なときは、ブランケットなどを併用し、ブランケットだけを定期的に交換すれば「夜になってもベッドが乾いていない!」という心配もなくなります。

トイレ本体も1〜2ヵ月に1回は、流水で洗いましょう。細かい傷などに蓄積されるニオイの発生を防ぎます。

猫のおもちゃは部屋中が臭くなるほどニオうものではありませんが、舐めたり噛んだりして唾液だらけのままでは衛生面でもよくありません。洗えるものは定期的に洗うとよいでしょう。

猫のグッズを洗うときの注意点として、洗剤を使用した際は十分にすすぐこと。そして、カビや生乾きのニオイを防ぐためにしっかり乾燥させることも重要です。

※芳香系の洗剤や柔軟剤は、香り成分で猫が中毒を起こす危険があるため、使用は避けましょう。

対策2:除菌消臭剤を使う

取り外しができないものや大きすぎるものなど、洗うのがむずかしいものは消臭剤の使用が有効です。

特にソファや人間のベッド、カーペットなどの布製品はニオイを吸収してしまう性質がありますので、ニオイの原因となる菌も除菌できるような消臭スプレーの使用がおすすめです。

ただし、消臭剤の中にはアルコール(エタノール)が使われているものが多くあります。アルコール類は猫が吸い込むと健康に悪影響があるため、アルコール含有の消臭剤は、猫がいないところで使用して、十分に乾かすことが重要です。

また、消臭剤の中にも香り付きの製品が出ています。

成分としてはペットに対しても安全性の高い製品も売られていますが、嗅覚の鋭い猫の場合、香りについてはストレスの問題も考えられます。できるだけ無香料の消臭剤を選ぶようにしましょう。

対策3:空気清浄機を使う

空気中のニオイ対策には、空気清浄機の使用がおすすめです。特に猫のトイレがある部屋には、1台置いておくとよいでしょう。

最近の空気清浄機には、花粉やハウスダストも効果的に除去できるなどさまざまな機能がついています。

ペットのニオイ対策に特化した製品なら、トイレのこもったニオイや置きっぱなしのフードのニオイなども吸い取ってくれ、外出先から戻ったときも快適な空間が期待できます。

ただし、空気清浄機を有効に利用するためには、効果が低下する前に定期的な清掃やフィルター交換をする必要があります。

また、猫によっては空気清浄機の運転音を気にする可能性があります。適切にタイマーなどを活用すると良いでしょう。

やってはいけないニオイ対策

どんなに効果的なニオイ対策でも、猫のいる家庭では、やってはいけない対策法があります。

  • イイ香りを上乗せする
  • 猫の体に消臭剤を付着させてしまう
  • 頻繁なシャンプー

ニオイ対策として、よい香りを上乗せする消臭芳香剤が多く売られています。これら芳香性消臭剤は、人にとってはよい香りでも、香りの成分を代謝できない猫にとっては健康面に悪影響があります。

同じようにスプレーなどの消臭剤を使用した際に、よく乾燥させないまま猫に触れさせるのもよくありません。誤って体についたものを舐めてしまう危険があります。消臭剤の取り扱いには細心の注意が必要です。

また、ニオイ対策として猫のシャンプーを検討する人もいるかもしれません。

猫は通常健康であれば、気になるほどのニオイが発生することはありません。手足やおしりの毛の汚れや特定の皮膚病以外なら、ほとんどシャンプーする必要がないのです。

もし、口周りや耳から悪臭があれば、動物病院を受診して病気の特定と治療を優先することが大切です。

まとめ

猫はもともとニオイの少ない動物ですが、飼育方法によってはなんとなく部屋の中が猫クサイと感じるかもしれません。そんなときのニオイ対策として「洗浄・洗濯」「消臭剤」「空気清浄機」の3つの方法を試してみてください。

猫の生活臭の第一歩は、洗うこと。洗えるものは定期的に洗いましょう。水を通して洗えないソファやカーペットは、除菌消臭剤を使用するとよいでしょう。ただし、アルコール含有製品は猫への安全性に注意してください。

空気中のニオイには、ペットのニオイにも対応している空気清浄機を活用すると効果的です。

一方、NGなニオイ対策としてニオイ消しのための芳香剤の使用や猫の頻繁なシャンプーがあげられます。猫の健康に悪影響がありますので、猫の安全を最優先に考えてニオイ対策をしていきましょう。

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