建設中の青森市新体育館、往来便利に 操車場跡地のアクセス市道開通

青い森鉄道と並行して整備された市道。八甲田大橋の向こうにセントラルパーク、建設中の新体育館がある=13日午後、青森市

 青森市が青森操車場跡地の青い森セントラルパークに建設している市総合体育館のアクセス向上に向けた市道整備事業が完了し、13日、車両などの通行が始まった。市の操車場跡地利活用の一環で、交通の円滑化、周辺道路の混雑緩和などの効果を見込んでいる。

 市が新たに整備した市道「浦町127号線」は、県道青森浪岡線と青い森鉄道が交差するガード付近から八甲田大橋の下付近までの約1キロの区間。道路幅は15メートルで、2車線道路の両側に歩道を設けた。工事中、市が県道と同市道の接続部などで行っていた交通規制も、同日解除された。

 市道路建設課によると、総事業費は約14億円。道路脇には、災害時に住民が避難できる多目的広場や駐車場、防災倉庫なども設置した。

 来年7月利用開始予定の総合体育館は住宅地に囲まれており、大規模イベントの開催時などに交通渋滞の発生が懸念されている。同市道の整備が渋滞の緩和やアクセス向上につながるとみられる。

 また、同市道の南側の住宅密集地ではこれまで、桂木、緑方面と筒井方面を往来する車の抜け道として、カーブが多く狭い生活道路に交通が集中していた。市はこうした交通状況の改善も見込んでいる。

 同市道は13日午後2時に開通した。同課の担当者は「新たな道路により、大規模イベント時などに体育館へ向かう交通量の分散が見込めるほか、周辺住宅地の生活道路の交通量が減ることで、通学する児童生徒の安全確保にもつながる」と話している。

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