ANYCOLORの「にじさんじ」半期成長率は+47%と好調も海外事業は“難航”と評価

12月末にはリアルイベント「にじさんじフェス2023」も控え、MDとともに成長を牽引

VTuberプロダクション「にじさんじ」などを運営するANYCOLOR株式会社は14日、自社の2024年4月期の第2四半期決算を公表。同日付で投資家向けに公表した報告書より、売上高が前年同期比+29.4%の119億7,300万円、営業利益は同+50.4%の43億1,100万円であることがわかった。

同日公開された四半期報告書によると、国内VTuberビジネスの主幹に位置する「にじさんじ」事業については前年同期比で+47.0%と高い成長を継続しているとした一方で、英語圏向けプロダクション「NIJISANJI EN」の成長率は同ー14.7%と難航していると説明。

理由について同社は「日本人ファンの嗜好が国内VTuberに移ることによる国内ファンからの消費の鈍化傾向が続いている」と分析しつつ、継続的な新規デビューと既存VTuberプロデュースの体制拡充等を通じて、海外ファン層の拡大に取り組む考えを示した。

これを踏まえ、第2四半期は「施策バランスや季節性等を考慮すると計画通りに着地」とした上で、半期累計では「計画対比で想定を上回る業績進捗が継続した」と評価。年一ベースで実施している大型リアルイベント「にじさんじフェス」が前年同期に開催されていたことから、イベント開催が事業売上に大きく影響したという。

なお、本年の「にじさんじフェス」は東京ビッグサイトにて12月23日(土)・24日(日) に開催が控えており、同社プロダクションから総勢150名以上のライバーが出演予定となっている。同イベントでは5周年を記念したアニバーサリーライブや各種アトラクション、イベント会場でのグッズ販売など多数の施策が予定されており、翌期以降への業績反映が見込まれる。

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